ナラ(オーク)材とは?
・ナラ(オーク)の木は、ブナ科(Fagaceae)コナラ属(Quercus)に属する広葉樹の総称で、ドングリの木として知られています。
・ナラ(オーク)の木は世界中(主に北半球)に多くの種があり、それぞれが独特の特性を持っている多様性のある樹種です。
・ナラ(オーク)の木はその耐久性、美しさ、そして多用途性から、古くから建築や家具、工芸品などに広く利用されてきました。その特性を理解し、適切に利用することで、長期間にわたってその恩恵を享受することが出来る樹種です。
【ナラ(オーク)材の特徴】
◎樹高:ナラ(オーク)の木はいろいろな種類があり、中には30メートル以上に成長する種類もあります。
◎葉:紅葉樹のナラの木の葉は幅広で先が尖っており、縁には深い切れ込みがある種類が多いのが特徴で、秋には美しい紅葉を見せてくれます。
◎樹皮:若い木の樹皮は滑らかですが、成長すると深い割れ目が入ります。
〔2〕木材の特性
◎硬さ:ナラ材は非常に硬く、耐久性に優れているため、長期間の使用することが可能なことから、建築や家具に多く利用されています。一方で、非常に硬いことから加工が難しく、技術が必要な木材でもあります。
◎色:ナラ材の木肌は、淡い黄褐色から濃い茶色までさまざまあります。また、年月とともに色が深まっていき、風合いが増すのも人気の理由になっています。
◎木目:ナラ材の木目ははっきりとしており、美しい模様を持つものが多いです。加工が難しい一方で人気が高いため、価格の高い木材でもあります。
〔3〕ナラ材(オーク材)種類
◎ミズナラ / 日本に広く分布しており、中でも北海道産は「ジャパニーズオーク」として人気の木となっております。
◎ホワイトオーク(White Oak, Quercus alba)/北米東部に分布し、木材内部にチロースという物質が詰まっていることから、防水性に優れています。
◎ヨーロピアンオーク(European Oak, Quercus robur)/ヨーロッパ全域に分布しており、建築材や家具、樽などに利用されています。
〔4〕ナラ材の活用例
◎建築材:ナラ材(オーク材)は強度と耐久性があるため、建築の構造材やフローリング、ドア、窓枠などに利用されます。
◎家具:木肌の美しい木目と、非常に硬い特徴による耐久性を併せ持っているため、高級家具やキャビネット、テーブル、椅子などに広く使用されます。
◎樽:オークの木の中でも、特にホワイトオークで作られるオーク樽は、飲料に独特の風味を与えることからワインやウイスキーの熟成樽として多く利用されています。
◎工芸品:硬くて美しい木材のため、彫刻や装飾品の素材として非常に人気があります。